こんにちは。コンサルタントTです。
世界的なコロナ禍での「巣篭もり」の増加で、自宅で気軽にできる家庭用ゲーム市場がものすごいことになっています。
まず、世界全体では2020年の世界ゲーム市場は1749億ドル、18兆円となり、前年に比べて20%も増えました。
また国内でも以下の家庭用ゲームソフト大手5社はそろって営業利益が4-12月期に過去最高となった模様です。
バンナムHD 営業利益729億円 (売上5432億円)
スクエニHD 営業利益410億円 (売上2536億円)
コナミHD 営業利益405億円 (売上1919億円)
カプコン 営業利益243億円 (売上648億円)
コーテクHD 営業利益193億円 (売上439億円)
国内だけでなく海外でも同様で、例えば、バンダイの海外の売上も欧州で43%アップ、アメリカで15%アップしています。また代表的なニンテンドースイッチとPlayStationをもつ任天堂とソニーも業績いいですね。
任天堂はゲーム機スイッチの販売好調、さらにはあつ森も相変わらず売れているとのことで、今期純利益が前期比55%増の4000億円となり、過去最高となる予想です。
ソニーはPlayStation5が供給量が少ないこともあり、ほぼ完売で予約をまだ当分さばききれない状況です。加えて鬼滅ヒットも大きく、予想純利益は前期比86%増でなんと初の1兆円を超えるようです。すごい…
ちなみに日本企業で純利益が1兆円超えそうなのは、このソニーとトヨタ(1.9兆円予想)です。
まさにゲーム業界は最大の成長産業です!
そして、それ以上にすごいトレンドとしては、「ゲーム実況」のマーケットです。
「ゲーム実況」の視聴時間が、世界で現在1日1億時間に達しています。具体的にはAmazonの「Twitch」やマイクロソフトの「Mixer」、そして「YouTube Gaming」「Facebook Gaming」などの実況サイトが有名だそうです。
そして今、注目を集めているのが「YouTuber」ならぬ「ゲーム実況者」というビジネスです。例えば、世界的なゲーム実況者のNinja氏は1670万人のフォロワーを抱えて、実況しているゲームの制作会社が彼に100万ドル(約1億円)の報酬を支払ったというニュースもあります。またマイクロソフトが自社の「Mixer」に彼を移籍させるために30億円の移籍金を払ったとのニュースもありました。
もはやゲーム実況は世界中のたくさんの人が視聴するエンタメサービスと化しているのです。またこうした実況サイトはYouTubeのように「投げ銭」システムもあり、面白い実況をすれば、儲かるビジネスモデルが生まれつつあります。
実はコンサルタントTもゲーム攻略動画を上げていますが、プロの実況なるとこんなに儲かるのか、と驚いています。
「ゲーム実況」は以前のコラムでも書いたように、今後、最も期待できるエンタメ産業ですね。
それでは。
(2021.3.6 コンサルタントT)